手袋で繋ぐ、約135年の歴史と未来。
このたび、日本手袋工業組合総会におきまして、代表理事に就任いたしました。
ご承知のように、東かがわ市に手袋産業の種がまかれ135年を迎えることになりました。
現在、ファション・防寒・各種スポーツ用手袋を中心に国内生産90%の占有率を誇る世界でも類を見ない手袋の一大産地でありますが、当地手袋産業を取り巻く環境も近年大きく変わってきました。世界的な感染症の流行によって人々の働き方や暮らしが大きく変化し、私たちの生活様式もまた大きく様変わりを続けており、時代と共に多様性が求められる昨今であります。
このように非常に困難な時代ではありますが、地場産業として手袋産業が生き残る為には、組合員企業の皆さまと情報交換、意見交換を活発にし、積極的な情報発信を行うことによる、若年層の地場産業への従事者の増加、および地域への定着こそが地域活性化に繋がると確信しております。
これまで歴史を紡いでこられた先駆者、先人達の想いをつなぎ、モノづくりの灯を消すことなく未来を描く事で、更なる日本手袋工業組合の発展へつながるよう、業界一丸となって邁進する所存でございますので皆様方のご指導、ご支援を心からお願い申し上げます。
1888年、現在の香川県東かがわ市白鳥の寺の副住職が、駆け落ち先の大阪でメリヤス手袋の製造を始めたのが、香川の手袋生産の原点です。その教えを受けた棚次辰吉が11年後に東かがわ市松原に工場をつくりました。その後、東かがわ市は手袋産業が集積する国内最大の産地となり、革やニットから最先端の高機能繊維までのありとあらゆる素材を扱い、繊細で卓越した職人技による縫製技術で、スポーツや消防などの機能的なもの、高品質なものから手軽で低価格なものまで、ありとあらゆる手袋を世の中に送り出してきました。現在では国内企業が製造する手袋の約90%を東かがわ市を中心とした香川県内の企業が手がけています。
手袋が持つ可能性と未来をクリエイティブに考えるプラットフォームとして、2014年「1888手袋ラボ」が誕生しました。歴史ある産地だからこそ培われた知識と技術力をベースに、企業有志が集まり各社の技術や素材を持ち寄って、県外のクリエイターとともに異素材や異ジャンルとのコラボレーションなどの実験的活動を行い、手と手袋の未来を切り開き、世界に発信していこうとしています。その成果として生まれたプロダクツが「香川手袋」ブランドです。新しいことに挑戦することで、新しい世界が広がる。「1888手袋ラボ」では、手袋の可能性を広げていくために技術と感性を磨き、常に挑戦する精神を忘れず、手と手の未来を考えていく。手袋の持つ新たな魅力とその豊かな世界をみなさまと分かち合うことを願って、日本手袋工業組合は「香川手袋」をお届けいたします。
名称 | 日本手袋工業組合 |
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所在地 | 〒769-2701 香川県東かがわ市湊1810-1 |
電話 | 0879-25-3208 |
FAX | 0879-24-0838 |
ホームページ | https://www.tebukurokumiai.jp/ |
代表理事 | 棚次 啓二 |
設立年月日 | 1962年(昭和37年)8月25日 |
出資金 | 42,910,000円 |
組合員数 | 60社 ※2023年3月31日現在 |
日本手袋工業組合は、手袋製造業
【横編みメリヤス製品(作業手袋を含む)製造業およびゴム手袋製造業を除く】の中小企業者の改善発達を図るための必要な事業を行い、これらの者の公正な経済活動の機会を確保することを目的とする。
目的達成のため、次の事業を行う。
先に掲げた事業のほか、次の事業を行う。
日本手袋工業組合は、その事業に関し、組合員のためにする組合協約を締結することができる。
※以上、日本手袋工業組合 定款より抜粋
日本手袋工業組合の組合員たる資格を有する者は、本組合の地区内において手袋製品の生産事業を営む中小企業団体の組織に関する法律(昭和32年法律第185号)第5条に規定する中小企業者とする。
なお、本組合の地区とは、北海道を除く日本一円の区域とする。
※以上、日本手袋工業組合 定款より抜粋
縫ドレス手袋、UV手袋、縫作業手袋、革ドレス手袋、編ドレス手袋、のびのび手袋、スキー手袋、ゴルフ手袋、オートバイ手袋、バッティング手袋、マリーン手袋、アウトドア手袋、袋物、革小物、ニット製品、ソックスカバー